妻木城



土岐市妻木町上郷

妻木城は、妻木町を見下ろす城山の標高409mの
山頂に築かれた山城です。築城年代は定かでは
ありませんが、暦応2年(1339)に土岐明智頼重
(土岐明智氏、妻木氏の祖)が、祖父である美濃
守護土岐頼貞の遺領を継ぎ、妻木郷の領主に
なった後の築城と考えられます。この看板の立っ
ている城の主郭は、石垣によって二段に分けられ、
東隅に登り口を設けています。周囲には、曲輪
や帯曲輪があり、北側を除いて、堀切などによって
尾根続きを分断しています。また、南西側の曲輪
は内部に井戸を有していますが、土塁が築かれ
谷筋の防御となっています。ここからも主郭へは
直接登れないように配置されていますので、城
へのルートは北側に限定されています。しかし、
西側の尾根続きを分断した外側にも曲輪が続い
ていますので、当初は東西に長い縄張りであった
と考えられます。関ヶ原の戦いの際に、東軍につ
いた妻木氏が岩村城の田丸氏の攻撃に備えて
防備を固めるため堀切や横堀によってコンパクト
に再編成したとも考えられています。山麓の北側
には、領主の住んだ御殿跡や家臣団の屋敷跡
が残り、当時の屋敷面や石垣が見られます。












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