七十二割りの公式

おまえ達は、まだ小さいから分からないかもしれないが、こんな
ことも伝えておきたい。

 「なあに」

 「七十二割りの公式っていうんだ。ただ七十二を年間の利率で割
ればいいんだ。その数字がおまえたちのお金が二倍になるのにかか
る年数なんだよ。ものすごく簡単な公式だろ。これを使うとめんど
うくさい表なんか見なくてもいいんだ。」

 「ええっ?」

 「例えば年利6%とすると、七十二割る六はいくつだ?」

 「十二です。」あっというまに答えました。

 「正解!つまり6パーセントの利息がもらえれば12年間でお金は二
倍になるってことなんだ。」

 「それじゃ15パーセントだと七十二割る十五だから・…、四・八
年ていうことになるのか。」

 「その場合は要するに15パーセントの利率であれば、五年後に
お金は倍になるっていうことなんだ。そうするとこれからずっと
15パーセントの利息をもらいつづけたら、もし200万円はあれば、
五年で400万円に成長することになるんだ。十年で800万円、
十五年で1600万円、二十年で3200万円だ。こういうことを、
ちょっと知っているだけで、生活に役立つんじゃないかな。」

「あとこのこともちょっと理解しておいてほしいな。最近カードで
買い物する人が多いよね。だから、毎月1万円を20年間貯金する人
と、毎月1万づつ20年間返済する人では、例えば年利3%すると、
約570万の差になるよ。仮に箪笥預金としても(金利0%)、
240×2=480万の差になるんだ。」

「小額でもこつこつ計画的に貯めることが大切ということね。それと、
利率をかみするともっと大きな差になるってことよね。慌てず少し
づつ用意しておけばいいんだ。ありがとう。パパ。」

「どういたしまして。」

「おまえたち、お金のことをマスターすれば、人生という旅は私たち
に実にさまざまな可能性を開いてくれますし、またそれによって思い
もかけないような方向に進むこともできるのよ。よく覚えておくんだ
よ。」

「サンキュー、パパ!」


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