金山城趾


                 
                         岐阜県可児郡兼山町

                              金山城
                 室町末期、天文6年(1537)斉藤道三の命をうけ、そ
                 の猶子斉藤大納言正義はこの山頂(標高273m)に
                 築城鳥ヶ峰城と称し、中井戸の庄の地名を金山村と
                 改めた。
                 豪勇無双近隣に武威をふるった斎藤氏も同17年(1548)
                 久々利城主土岐三河守に討たれた。正義時に23才。
                 時移り、永禄8年(1565)織田信長は東濃経略の拠点
                 として森三左衛門尉可成を封じ、金山城主7万5000石
                 とした。
                 以来、森可成、長可、忠政父子3代の居城として、戦国
                 波乱の歴史を彩った。
                 すなわち、可成は元亀元年(1570)9月20日、近江字
                 佐山で浅井・朝倉軍と戦い討死(47才)、これより先長
                 男可隆も4月25日朝倉攻めに初陣、敦賀手筒山城で
                 討死している。(19才)
                 天正10年(1582)3月9日には甲州武田征伐の途中、
                 信長は金山城に一泊している。
                 同年6月2日未明、明智光秀謀反による本能寺の変で
                 信長(49才)とともに討死した可成三男蘭丸長定(岩村
                 城主5万石、18才)四男坊丸長隆(17才)
                 五男力丸長氏(16才)の三兄弟はともに金山城で出生、
                 信長の側近習として仕えていた。
                 2代城主二男長可はことのはか武勇にすぐれ「鬼武蔵」
                 といわれた。
                 岩村城主5万石も兼ね信州海津城主でもあった。伊勢
                 長島一向一揆征伐、武田征伐に偉功をたてた。
                 可成寺を創建、城の改築や城下町づくりにも意をもちい
                 たが天正12年(1584)4月9日、長久手の合戦において
                 討死(27才)、僅々15年ほどの間に父子6人も悲報に接
                 した可成室妙向尼の悲歎のほどが偲ばれる。
                 3代城主六男忠政、金山城で出生、長可の跡目を継ぎ、
                 15才で7万石を領し豊臣秀吉に仕えた。金山城の整備
                 拡充を手がけたが九州、小田原等に転戦、智略の将と
                 重んぜられた。
                 慶長5年(1600)徳川家康の命により信州海津城(13万
                 7500石)に移封、金山村及び金山城は犬山城主石川備
                 前守光吉の領有となる。
                 天守諸櫓等一切をとりこわし木曽川を下して犬山城郭の
                 増築・修築につかわれたという。
                 忠政は慶長8年(1603)美作国18万6500石に国替えとな
                 り、以後13年をかけて津山城を完成、現在の岡山県津山
                 市の基をつくった。
                 斉藤・森両氏を通じ、在城僅か四十数年であったが、戦国
                 動乱の世に名将として武威発揚もめざましい一方で城郭整
                 備、「六斉市」をはじめとする商業振興など城下町づくりに
                 も力をつくした。
                                    (「金山記大成」による)


                      蘭丸産湯の井戸
                 
                    1565年秋、蘭丸が金山城にて生まれる。




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