明智城



可児市瀬田











六親眷属幽魂塔


この塔は、昭和48年八百津町の古田平一朗、兼山
町の荒井金一両氏によって発見されたものである
が、発見された場所が明智城跡の一角であるとこ
ろから推察し、六親眷属幽魂塔とは歴代明智城主
一門を意味するものであり、そしてその一門の慰霊
の為のものであることは明らかである。ところで、
この塔が発見された時の状況は、前記両氏がこの
地に見馴れぬ石が僅かばかり頭を出しているのを
不思議に思って掘り出したものと云われ、その塔
がそんな状態で「埋没」されていたのは恐らく当時、
こんな塔を建てたことが判ったら、逆臣に味方する
不届者として重き処罰を受けたのだと思われる。
この地の住民がこんな方法で当局の目をくらまして
まで明智一門の霊を慰めていたのは、とりも直さず
歴代明智城主が善政を施し、領民が深くその徳に
慕っていた何よりの証拠であると思われる。




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